2023年1月25日水曜日

年末年始日経まとめ


日経平均2022/8月~2023/1月25日


昨年秋は例年のアノマリー通り荒れて9月は下げ、9月末を底に反転しクリスマスラリーが期待されたが、12月20日の日銀によるサプライズ実質利上げにより株価暴落、クリスマスラリーなど呑気な期待は完全に吹き飛び、1月に更なる利上げがあるんじゃないか、またはYCC(イールドカーブコントロール)が撤廃されるんじゃないかとの懸念から大発会は大納会から窓を開けて約400円安で始まった。

さらに、1月18日の日銀決定会合の数日前に、日銀から「大規模緩和の副作用を点検する」などと発表されたものだから、18日は更なる利上げ、もしくはYCC撤廃の思惑から日経の空売りがしこたま入った。

しかし、そうした市場の思惑の裏をかきたいサプライズ好きな黒田氏は、まさかの現状維持を発表、この日日経は前日比で600円以上上げた。

その後先月末から溜りに溜った日経の空売りの買戻し等により、12月20日の高値を超える水準で今日終えている。

チャート的には11月から12月頭にかけて黄色い数字の1,2,3でプチ三尊を形成、その後25日線をゴールデンクロスして3の高値をトライしかけるも結局25日線に跳ね返され、4で日銀サプライズ、5の大発会で大底、副作用点検からの弱気で6で逆三尊のようになり、異次元の現状維持で逆三尊完成、25日現在は75日線を超える水準に来ている。こうしてみると、日銀に振り回された割には案外綺麗なチャート形状をしている。

 

日経レジスタンスライン

しかし、このまま素直に上がっていくかというと、それは難しいかもしれない。1,2,3のレジスタンスラインがちょうど27500円付近に迫っているからだ。

また、昨年8月17日の高値である29222円から大発会の1月4日の安値をフィボナッチ・リトレースメントで引くと、50%戻しラインがちょうど27500円付近にある。

さらに、2の高値である28502円から同じく大発会の1月4日の安値をフィボナッチで引くと、61.8%戻しが27500円弱あたりにある。

また、ざっと見ただけでも、27500円というのは、サポートになったりレジスタンスになったりしている箇所がいくつかあるので、ここを越えていくにはそれなりのエネルギーが必要だろう。

そこを越えることができれば次の関門は28500円ということになりそう。ここも何度も阻まれているので。

世界情勢的には暖冬と空売りの買戻しで欧州株が史上最高値を更新するなどよくわからない株高。それに引っ張られているのか米株も戻している。

来週には旧正月も終わり、休場していたアジア勢の動向が気になるところ。

日本も決算シーズンに入る。昨日、日本電産がまさかの1000億円下方修正。